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2005/12/15

(講座)第2回ワン・コイン古文書講座開講

・第2回ワン・コイン古文書講座のおしらせ 来春早々もワン・コイン古文書講座を開講いたします。
 前回12月10日(土曜日)は、インターネットだけの宣伝にも関わらず、30人以上の方々にご来場頂きました。そこで次回からは宣伝にも力を入れてチラシを作成しました。使用教室も前回の50人教室から135人教室にレベル・アップしました。だんだんと発展させていきたいと思います。
 さて次回はいよいよ東京大学大学院で博士(文学)号をとった小林信也さん(東京都公文書館史料編さん員・川村学園女子大学非常勤講師)の登場です。

第2回ワン・コイン古文書講座

○日時:1月14日(土曜日) 4時15分(4時から開場)~6時15分
○場所:立正大学大崎キャンパス(住所〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16)11号館1171教室(最寄り駅は山の手線の五反田・大崎駅、駅から徒歩7分です)
立正大学大崎キャンパスへのアクセス
立正大学大崎キャンパスの見取り図(11号館は右端)
○料金:500円(レジュメ代、その他一切無料)
○講師:小林信也さん(東京都公文書館専門史料編さん員<非常勤>)
○演題:「江戸を読み解く」
○講師から一言。「巨大都市江戸の町はどのようなところだったのか。古文書の読解とあわせて、町の絵図などに書き込まれたくずし字を読みながらの絵解きもしたいと思います。当日は、皆さんの前に、江戸の町並みが鮮やかに甦る、そんな講座となるよう頑張りますので、どうかよろしくお願いします。」

・第1回古文書講座の離縁状の答え 第1回古文書講座の参加者のみなさん、プリントNo.10の古文書の答えです。どうです、みなさんわかりました?

(1)離縁状之事
(2)一、其許(そこもと)事、我等女房ニ貰請候処、不相應ニ付、
(3)此度双方内(納)得(なっとく)之上及離縁(りえんにおよび)候、然ル上ハ何レ江(え)
(4)縁付候とも、少も差構無之(これなく)候、為念(ねんのため)一札
(5)如件(くだんのごとし)、
 天保九年
  戌閏四月
       佐太郎(印)
 お藤殿

 プリントNo.9と文章が似通っていますからわかりやすかったと思います。2行目の「事」という字がくずれ過ぎていてわかりにくかったかもしれません。また「應」の字が旧字体ですのでちょっと難しかったでしょうか。両者とも字典をひいて確認してみてくださいね。あと3行目の「内(納)得(なっとく)」という箇所。本当は「納得」なのですが糸へんが抜けていますね。「まちがっているじゃないか!」と怒らないこと、この程度のことはよくあることです。宛先は「お藤」。女性の名前ですがわかりましたか? 佐太郎さんとお藤さんの「不相應」。……何が不相応だったのかまでは書いてありません。

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コメント

高尾さん、お久しぶりです。
古文書講座、盛況だったようですね。
ネットの情報提供もかなり力があるものだと改めて驚かされました。

ところで、きょうはお願いがひとつ。
実は、わたしがここ20年ほど(創設以来)関わっている渋谷の東急BEという民間のカルチャーセンターがあります。
講座内容の充実化をはかるために、四月から古文書の講座を開設しようと計画しています。
もしよろしければ、月1回、講師をお願いできないでしょうか。
時間・講師料などの詳細については、お電話でお話しようえと思いますので、もしお引き受けくださる場合、メールいただけませんか。
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

投稿: 舘鼻誠 | 2005/12/26 14:46

ありがとうございます。ワン・コイン古文書講座以来、「うちでも講座をやってほしい」というご要望を頂くことがあります。承知いたしました。メールを差し上げます。

投稿: 高尾 | 2005/12/26 17:13

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» 第2回ワン・コイン古文書講座が開かれました。 [江戸をよむ東京をあるく]
第2回ワン・コイン古文書講座のご報告 おおぜいお集まりいただきありがとうございま [続きを読む]

受信: 2006/01/16 12:22

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