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2005/06/09

(子ども)「お茶の水」の災難

 先日、「歴史学研究会」という名前の大きな学会を見学するため、ひさしぶりに3歳の長男をともなって遠出をしました。学会の場所は東京のお茶の水にある明治大学リバティ・タワー(東京都千代田区神田駿河台。地上23階・地下3階・高さ119mの巨大な大学校舎)です。
 むろん「見学」といっても、子ども連れの状態で学会報告をきけるわけがなく、出版社の出店くらいを「見学」するのが関の山で、とにかく長男とぶらぶらする口実として学会という場を使ったわけです。長男は電車が好きだし、明治大学リバティ・タワーは途方もなく高いから、子どもの目にも面白かろう、という考えもありました。その学会には臨時託児所もあるようでしたが、申し込みに事前連絡が必要で面倒くさいし、子どもを押し込めておいても意味がありません。

 何故だか知らないけれど、長男にはガラスに透けてみえるエレベータの昇降が面白いらしい。飽きもせず大人しくずっと見物しているから、その間にわたしはちょっと出版社の出店にならぶ新刊書をながめることができた。そうかと思うと、まじめに雑誌を読んでいる研究者にアッカンベエをしてまわり、げらげら笑って喜んでいる(被害にあわれた方、申し訳ございません)。
 ただ、学会であったみなさんも子どもがたいそう珍しかったらしく、随分かわいがってくださいました(ありがとうございました)。長男にとっても学会は物珍しかったらしく、始終上機嫌でした。いい社会勉強にもなりました。

 ところが帰りの電車がいけなかった。通常より多く駅をとばす特別快速電車にのって、「これではやく帰れるぞ」と安心してくつろいでいたところ、長男が地獄の一言。

 おしっこ…

 おしっこ? あれま、彼は目に涙を浮かべて尿意を訴えているではないか。きょう一日、何度も彼の大便・小便に気をつけていたつもりでしたが、昼間にお茶を多く飲ませたのがいけなかったらしい。車内にトイレはないし、特別快速だからしばらく駅にはとまらない。本人は絶体絶命ですが、車内は大笑いです。

 がんばれ、坊や

 と、周囲のおばさん・おねえちゃんに励まされながら彼は必死にこらえた。そしてようやくついた駅のトイレに長男を担ぎ込むと、急いでパンツを脱がせて、何とか用事を済ませることができました。よかった、よかった。
 とめどもなく流れるおしっこの色は、面白いくらいに黄色くて、昼間にのませたお茶がそのまま出てきたようでした。
 とんだ「お茶の水」の災難でした。
 そのあとは長男と歌をうたいながら帰りました。

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コメント

歴研大会ご苦労さまでした。まさに「お茶の水」物語ですね。
さらに、当方にとっては、弟さんのことが、大ニュースですね。もう一息のところ。よい結果を祈っております。

投稿: メドロ先生 | 2005/06/10 15:00

そうですね、高尾紳路八段(小生の弟ですが)、勝ったようですね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/igo/honinbou/news/20050610k0000m040045000c.html

しかしこのあとに4連敗することもありえるのがこの世界。まだまだわかりません。何れにせよ、悔いのないようにがんばってもらいたいと思います。

対局室は愛知県「明治村」にある西園寺公望隠宅「坐漁荘」でした。ここは高位高官が「西園寺詣で」をした由緒ある建物ですが、対局する本人たちにとっては、どうでもいいことです。ふるい日本家屋だから梅雨入り前でジメジメしているだろうし、虫が闖入して対局中断という一齣もあった。きっと「何でこんな場所で対局なんだ?」と感じたことでしょう。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/igo/honinbou/etc/joukyou2005/3-2.html

投稿: 高尾 | 2005/06/10 15:34

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