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2005/03/20

(番付)江戸の自慢って何?

 江戸の人びとは何を自慢に思っていたのでしょうか? その答えのひとつとなる摺物が「江都自慢」(えどじまん)という「見立番付」(相撲・芝居等の番付を見立てたもの)です。
 まず中央柱の太字に「行事」として「御大名之軒並」「通用宝仕立」「御上水掛樋」「山王神田両社御祭礼」、「勧進元」として「四十八組大纏」「四十七騎石つへ」があります。つまり大名屋敷・通貨製造・上水施設・火消・赤穂義士というのが、江戸のメインの特色としてあげられています。
 東の方には大関に「日千金 日本橋魚山」、関脇に「四季もん付 五丁全盛」、小結に「千両役者 三芝居櫓幕」、前頭に「千波 高輪ノ牛車」「日々こんさつ 諸国より之開帳」「あかばね 山ヲ見越火ノ見」(有馬藩邸の火の見櫓)「入ふね沢山 新川酒樽」「節句 十軒店二階雛」「三ツ井 富士ノ看板呉服や」(富士・三井の看板・江戸城は本町通りの定番の眺め)「佃じま 御紋附白魚」等が居並びます。一方、西の方には大関に「蔵前米粒」、関脇に「江戸中こみあふ 浅草市入込」、小結に「深川 木場材木」、前頭に「大湊 千石船すきなし」「両国 百両花火ノ一時」「今戸 瓦師朝煙」「はしり 初松魚先陣」「としまや 鎌倉河岸白酒」「江戸の花 大門通出来合鐘」「佃じま 御墨附四ツ手船」等が居並びます。ここでは著名な大名屋敷・社寺・商業地・産地・風景などが江戸の名所としてアピールされています。
 ほかに食べ物は「るいなし 江戸大蒲焼」(東の方)と「ちんミ 浅草海苔風味」(西の方)を筆頭に、その他は「大師道 大森梅ひしほ」「神田 須田町水菓子」「深川 江戸前小魚」「長命寺 桜もち」(東の方)、「新ぎり 四日市塩物」「朝市 千菜場青物」「淀ばし 弁慶水あめ」「両国 与兵衛すし」(西の方)などと、名所の周囲に名物の食べ物が目白押しであったことがわかります。
 ついでにちょっと江戸の町中の音に耳を傾けてみましょう。「江戸計 大八車ノ掛こへ」(東の方)、「江戸かぎり 祭礼馬鹿囃」、「わけなし 洗場の鼻うた」、「風流 根きしのほとゝきす」、「かさなし 定斉や(暑気除けの薬売り)かんの音」(抽斗の環がカチャカチャと音がなった)(西の方)などとあって、江戸の町中はいろいろな音に満ちていたことがわかり、賑やかな様子を彷彿とさせます。しかも風情があります。
 ところで、いまの東京の自慢ってどんなでしょうね。たれか奇特なひとが見立番付で表現してくれませんか? 残念ながら、わたしにはその才能がありません。

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