« (記念)8年前の卒業論文、やっと出る | トップページ | (山の風景)富士山山頂のはなし »

2004/12/23

(書籍)竹内誠監修・大石学編『都市江戸への研究視座』(名著出版)

 またもやわたし・身内の宣伝になってしまい、申し訳ございません。きょう、竹内誠監修・大石学編『都市江戸への研究視座―大江戸八百八町展・武家拝領地・江戸首都論―』(名著出版、定価3200円+税)が自宅に届きました。拙稿も所収されており「江戸東京博物館企画展示『大江戸八百八町展』をめぐって」です(53~68頁)。その内容の一部を、このブログ内でご紹介したことがあります。
 この本は、2003年2月7日江戸東京博物館で開催された東京学芸大学・立正大学合同研究会での成果を中心にして、両大学関係者によって1冊にまとめられました。諸般の事情により、その研究会からずいぶん日が経っての刊行とはなりましたが、江戸研究のそして竹内・大石門下の記念碑として、意義深い一冊になったのではないか、と思います。監修者の竹内誠先生・編者の大石学さん・事務局担当の細野健太郎さん・名著出版平裕治さんに、あつくお礼を申し上げます。
 コンテンツは以下の通り。どれも力作ばかりです。

監修のことば(竹内誠) はじめに(大石学) 第1章「大江戸八百八町展」をめぐって (1)巨大都市江戸における交換と消費―『大江戸八百八町』展と都市史研究の接点―(市川寛明) (2)コメント江戸東京博物館企画展示「大江戸八百八町展」―江戸観へのまなざし―(高尾善希) 第2章「武家拝領地」をめぐって (1)幕臣所持屋敷の画期と諸相(渡辺絵里子) (2)江戸幕府の拝領武家屋敷下賜の実態(山端穂) 第3章「江戸首都論」をめぐって (1)「江戸首都論」と「江戸時代論」(大石学) (2)方法論としての「江戸首都論」をめぐって―大石学著『首都江戸の誕生』に寄せて―(細野健太郎) (3)討論 第4章 都市江戸をめぐる考察 (1)徳川政権の「首都」と天皇(野村玄) (2)加賀藩牛米邸上地一件―明暦期における江戸の屋敷地再編― (3)東京における首都官僚組織の再生過程―官員録・官員全書の分析から―(三野行徳) 第5章 講演 江戸開府四〇〇年を迎えて―江戸東京博物館の理念―(竹内誠) あとがき(細野健太郎)

 市川寛明さんの経済道徳論は刺激的でした。これについてはいつかわたしも言及してみたいと思っています。
 拙稿は、題名通り、大入りだった江戸東京博物館企画展示「大江戸八百八町展」のコメントです。実はわたし、アルバイトで、ちょこっとだけお手伝いをしています(図録にも後ろに名前が載っています)。その縁でなのか大石学さんにコメントを頼まれ、3ヶ月位の急ぎ仕事で完成させました。以下は拙稿の書き出し部分。

東京学芸大学の大石学さんから、「大江戸八百八町展」の展示評を喋って欲しい、という突然のお申し付けを頂いたのは、たしか去年の一一月頃であったかと思う。わたしは、短期間の博物館調査員等の仕事以外に博物館勤務の経験がなく、そのうえ―江戸に関心がないわけではないが―「江戸研究者」でもない。確かに少しだけ近世史の端っこ(村落史)を囓っているし、展示担当学芸員の市川寛明さんの下働きをさせて頂いたが、それ以外には批評する資格に乏しく、少し戸惑いを感じた。しかし、せっかくお話を頂いたことでもあるし、また乏しいながら自分の考えをまとめるいい機会になるかもしれないと考えたため、ありがたくお引き受けすることにした。もし、博物館に疎いわたしに、このシンポジウムで果たせることがあるとすれば、展示評というよりも、展示内容に関するコメントを披瀝しながら、江戸に関する展示・研究の展望等を示すということだろうと思う。まことに勝手ながら、この場はそのような内容にさせて頂き、わたしなりに重たい責を塞ぎたいと考える。何卒ご海容頂きたい。
「はじめに」より

(付記)同書「討論」においてわたしは「関西出身」ということになっていますが、正しくは千葉県、関東出身なのです。ちなみにわたしの両親が三重県四日市市の出身です。

|

« (記念)8年前の卒業論文、やっと出る | トップページ | (山の風景)富士山山頂のはなし »

コメント

竹内誠先生の「江戸のススメ」という本を読みました。その中の「しょう油産業」の話を社会科の教材にしたいと思いました。ちょうど、香川県の小豆島もしょう油生産が盛んなので、比較させたりしながら学ばせたいと考えました。そこで、オススメの参考文献があれば教えていただけないでしょうか?ご検討よろしくお願い致します。

投稿: 池田 良 | 2017/01/19 11:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56058/2351677

この記事へのトラックバック一覧です: (書籍)竹内誠監修・大石学編『都市江戸への研究視座』(名著出版):

« (記念)8年前の卒業論文、やっと出る | トップページ | (山の風景)富士山山頂のはなし »